こんにちは!!
ティーズファクトリーです。

オリジナルプリントTシャツやオーダーTシャツを作成する上で、たくさんあるTシャツ商品の中からどのTシャツを選べばいいのか、迷ったことはありませんか?

綿素材のTシャツと言っても、いろんな生地の厚さや肌ざわりのものがあります。オリジナルTシャツ製作では、基本となる土台のTシャツ選びもとても重要ですよね!

Tシャツの生地の厚さは、「オンス」という数値で表されています。正確には「オンス」とは生地の重さを表す単位面積です。綿素材Tシャツの場合、薄手の生地なら「4.0~4.5オンス」、一般的な程よい厚さなら「5.0~5.6オンス」、厚手の生地なら「6.2~7.4オンス」などになります。

同じ生地の厚さの綿Tシャツなのに、肌ざわりや着心地が違う場合があります。これはTシャツ生地に使用している『糸の種類』が違うからなんです!なめらかな質感や肌ざわりのものから、硬めのシャリ感のあるものまで、糸の種類によってもTシャツの着心地は変わってきます。

今回はそんな『糸の種類』についてご紹介いたします!

 

紡績糸の種類:リングスパン糸・オープンエンド糸

糸の元になる綿花の繊維は、長さが数センチしかありません。そのままでは糸にすることができないので、繊維の方向をそろえて引っ張りながら撚りをかけて連続した糸にします。この作業のことを紡績と言い、でき上がった糸を「紡績糸」と言います。「紡績糸」には、『リングスパン糸(リング糸)』『オープンエンド糸(空気紡績糸)』があります。

 

リングスパン糸 (リング糸)

リング紡績機で作られる糸のことを『リングスパン糸』と呼びます。しめ縄を作る原理で紡績され、表面は滑らかで強度のある糸に仕上がります。日本では、生産性が高く糸の繊維も均一で強いことから、リングスパン糸(リング糸)が一般的で主流となっています。リングスパン糸からさらに加工され、研ぎ澄まされた糸に「カード糸」「セミコーマ糸」「コーマ糸」があり、こちらの糸については後ほどご紹介します。

オープンエンド糸(空気紡績糸)

空気精紡機で作られる糸のことを『オープンエンド糸』と呼びます。綿菓子を作る要領で、空気の流れで撚りを加えて糸にする紡績方法で、空気紡績糸とも呼ばれます。繊維間に空間があり、糸に適度な空気を含んでいるため、ボリューム感があってゴワゴワとしたガサ感があり、独特の着心地と風合いがあります。アメリカでは、オープンエンド糸は好まれていて主流となっており、アメリカ産のTシャツに多く使われています。

『オープンエンド糸』を使ったTシャツは
・TDT-148 / 6.2オンスタイダイTシャツ
などになります。

 

糸のグレード:カード糸・セミコーマ糸・コーマ糸

同じ綿糸にも大きく分けて『カード糸』『セミコーマ糸』『コーマ糸』と3種類の糸があり、使用する糸によって品質や価格が異なってきます。

 

カード糸

一般的に使用される最も基本的な糸です。糸を作る過程で「カーディング」という余分な繊維を取り除く工程を行うので『カード糸』と呼ばれます。カーディングで取り除かれる余分な繊維は「5%」ほどで、あまり光沢は無く毛羽立ちが多めなのが特徴ですが、安く作れるのでTシャツの価格も安くおさえることができ、お手頃な糸として重宝されています。コーマ糸で作られる生地よりもサラっとしていて、硬めのシャリ感や清涼感のあるラフな着心地が楽しめます。

『カード糸』を使ったTシャツは
・085-CVT / 5.6オンスヘビーウェイトTシャツ
・083-BBT / 4.0オンスライトウェイトTシャツ
・5806 / 4.0オンスプロモーションTシャツ
などになります。

セミコーマ糸

毛羽立ちが多く安めの価格でラフな風合いと硬めの質感が特徴の「カード糸」、毛羽立ちが少なく高めの価格で光沢があり柔らかな風合いが特徴の「コーマ糸」、この2種類の糸の中間ランクのグレードになるのが、日本と中国だけの独自の規格である『セミコーマ糸』です。カーディングという工程の後に、表面の不要な繊維をさらに削ぎ落とすコーミングという工程で「10%」ほどの繊維を取り除いた糸になります。カード糸よりも光沢や耐久性があり、毛羽立ちやザラつきもおさえられて柔らかく、コーマ糸よりもラフな風合いで、取り除かれる繊維が少ない分価格をおさえて作れるのが特徴なので、カード糸とコーマ糸の良いとこ取りをした糸と言えるでしょう。

『セミコーマ糸』を使ったTシャツは
・5001 / 5.6オンスハイクオリティーTシャツ
などになります。

コーマ糸

カード糸よりも繊維の均一性を上げるために、カーディングという工程の後 、表面の不要な繊維をさらに削ぎ落とす「コーミング」という工程を施した糸を『コーマ糸』と呼びます。コーミングの工程で削ぎ落とす余分な繊維は「15~20%」ほどと多いため、同じ量の綿花を使っていても、カード糸と比べるとコーマ糸の方ができ上がる糸の量が少なく、また製造工程も多いので、ランクが上になり価格も上がります。短い繊維をさらに取り除くことで毛羽立ちが減り、光沢のある柔らかな風合いの高品質な生地に仕上がります。洗濯後も毛羽立ちにくく耐久性があり、生地の表面の美しさが長持ちします。

『コーマ糸』を使ったTシャツは
・5401 / 5.0オンスレギュラーフィットTシャツ
・5942 / 6.2オンスプレミアムTシャツ
などになります。

 

オリジナルプリントTシャツやオーダーTシャツを作成する際は、生地の厚さとあわせて『糸の種類』にも注目してみると、Tシャツの肌ざわりや着心地までこだわった最高のオリジナルTシャツができ上がると思いますよ!ぜひ参考にしてみてください!!