ファッションアイテムとして高い人気を誇っているのが、パーカーです。
若者から年配の方でも愛用できるアイテムであり、幅広いアイテムが存在します。
パーカーを購入する際、ジャストサイズを選ぶのか若干大きめのアイテムをアウターとして着用するのかで悩みがちです。
では、パーカーを選ぶ際のサイズはどのようにして決定すればよいのでしょうか。
この記事では、パーカーで選ぶべきサイズやパーカーのトレンドを紹介します。
目次
そもそもパーカーとは?
パーカーの起源を辿ると、アラスカに居住していた民族であるイヌイットが身に付けていた防寒用の衣服が起源とされています。
当時の防寒服としては、トナカイやアザラシなどの動物の毛皮が用いられていました。
パーカーは英語で「parka」となりますが、parkaはイヌイットの民族の言葉で「動物の毛皮」が由来となっています。
アラスカという土地は、氷点下30度となる日もあり、体を温める目的で頭からフードを被る必要がありました。
このように、パーカーは防寒具として誕生しましたが、1970年頃からファッションとして徐々に用いられるようになりました。
パーカーが一般的に普及し始めた背景として、アウトドア用のファッションの流行があります。
また、立て続けにマリンブームが到来して、船上で身に付けるヨットパーカーが流行しました。
さらに、パーカーの地位が確固たるものとなったのが、1970年頃にニューヨークでヒップホップが大流行したためです。
今では、とくにラッパーが大きめのサイズのパーカーをルーズに着こなすのがかっこいいとされていますが、当時からスウェット生地のパーカーを好んで着用していました。
とくに若者に大流行し、街中でもパーカーを着用する方を見かけるようになったのです。
他にも、アメリカの高校や大学において学校のロゴ入りのオリジナルパーカーが登場しています。
そのあと、スウェット生地のパーカーと同時にスウェットパンツもセットで着用されて、全米中に普及しました。
日本においては、実はアメリカよりも一足早く1960年代からパーカーを身に付ける方が増えています。
パーカーが流行し始めた当初、ビートルズが世界中で人気となっていましたが、ビートルズのファッションを真似したモッズファッションが流行しました。
モッズファッションとは、スリムなスーツやパンツにミリタリーパーカーを羽織るファッションです。
モッズファッションが人気になったと同時に、ミリタリーパーカーが着られるようになったのです。
そして、1990年代にはキレカジブームが巻き起こりました。
キレカジとは、「キレイめカジュアル」の略であり、カジュアルスタイルよりも少し女性っぽさを感じさせるアイテムをコーディネートするのが特徴です。
キレカジはコンサバやオフィスカジュアルと類似しており、オフィスで働く女性に人気を博していました。
キレカジスタイルの一つとして、スウェットパーカーの上にゴールドのボタンが付いた紺色のブレザーを羽織るコーディネートがトレンドとなりました。
また、コンサバの流行と同様にアメリカのヒップホップ文化が日本でもトレンドとなり、大きめのスウェットパーカーを緩く着こなすコーディネートが流行しています。
以上のように、アメリカだけでなく日本でもパーカーが人気となり、今では定番アイテムの一つとなっています。
パーカーの種類
パーカーの中でも、主に以下5つの種類が存在します。
- プルオーバーパーカー
- ジップアップパーカー
- ショートパーカー
- ハイネックパーカー
- マウンテンパーカー
各パーカーの種類によって、サイズ感や使用するシーンが異なります。
よって、最適なパーカーを選んでコーディネートに取り入れるのが重要です。
ここでは、各パーカーの特徴について解説します。
プルオーバーパーカー
プルオーバーパーカーは、スウェットやフリース等の生地に対してフードが付いているトップスです。
プルには引っ張る、オーバーには被るという意味があり、そのまま直訳すれば「引っ張って被るパーカー」の意味となります。
パーカーの場合、一般的にはフロントがジップアップとなっていますが、プルオーバーパーカーの場合は頭から被る形で身につけられます。
パーカーの中でも鉄板となるグレーやブラックなどは汎用性がとても高く、あえてインナーに着用しているシャツなどを見せる重ね着スタイルで大活躍するアイテムです。
他にも、ジップアップパーカーの場合は保温性が高く寒い冬に最適です。
ただし、ジップアップパーカーと違って脱着がしにくく時間がかかったり、ヘアスタイルを整えても着用する際に崩れてしまったりする弱点があります。
他にも、脱着時に身体と摩擦する際に静電気が発生して、パチッと痛みを生じるケースがあるのが難点です。
ジップアップパーカー
ジップアップパーカーとは、パーカーの前面にファスナーが取り付けてあるパーカーです。
ファスナーを下ろすだけで簡単に脱着できる点が魅力的であり、シャツやトレーナー、ワンピースに合わせるトップスとして人気を博しています。
左右対照となる位置にジップが付いているのが一般的ですが、中には斜めにジップが付いていてライダースジャケットのようなデザインも人気です。
ジップアップパーカーの場合、プルオーバーパーカーと違って羽織る形でコーディネートできるので、気温などに応じて前開きにして着用する方法もおしゃれです。
さらに、前開きにすればよりレイヤード感が高まりおしゃれな雰囲気を高められます。
ジップアップパーカーのデメリットとしては、ジップを閉めて着用すると裾のゴムが締め付けられて、若干タイトなスタイルとなってしまう点があります。
大きめのサイズのジップアップパーカーを選べば、裾の締め付け感は解消できますが、羽織るスタイルでコーディネートするとサイズオーバーとなってしまうのです。
また、プルオーバーパーカーと比較すると保温性が低く、真冬に着用する場合は暖かめのインナーをチョイスしなければなりません。
ショートパーカー
ショートパーカーは、主に女性向けのアイテムです。
普通に着こなすとウェストが露出して、腕を上げるとよりウェストが露わになります。
ウェストをチラ見せしたい場合や、インナーをうまくコーディネートすればレイヤードスタイルを楽しめる点が魅力的です。
また、ハイウエストなボトムスを選べば足長効果も期待できます。
ただし、ショートパーカーは幼さを感じさせるため、大人スタイルを目指す方には向きません。
ハイネックパーカー
ハイネックパーカーとは、首の部分までスタンドカラーとなっているパーカーです。
ジップアップスタイルの場合、首元までしっかりチャックを締められるため内部に空気を通しにくく寒い日にも暖かく着こなせます。
ハイネックパーカーの生地はナイロン地がメインですが、スウェット地も多く見かけます。
ハイネックパーカーの場合、種類によっては首元に凝ったデザインとなっているものが多く、普通のパーカーよりもおしゃれなアイテムが多いです。
ただし、デザイン上首に密着する面積が多いために、暑い日に着用するのには向きません。
マウンテンパーカー
マウンテンパーカーは、登山やアウトドアで使用するために作られたジャケットです。
アウトドアシーンでは、過酷な寒さに耐えれると同時に、雨風の侵入を抑えるアイテムが必須です。
そこで、フードやウエスト部分、袖口などにマジックテープが付いており、雨風の侵入を防止できるマウンテンパーカーが最適となります。
また、ポケットの数が多いので収納力が高い特徴があります。
マウンテンパーカーは、パーカーの中でも人気のあるアイテムであり、多くの種類が存在する点が魅力的です。
ただし、アイテムによって高価でなかなか手を出しにくい弱点があります。
おしゃれに見えるパーカーのサイズ感とは?
パーカーを選ぶ際には、サイズ感を重視する必要があります。
いくら個性的でおしゃれなパーカーであっても、サイズが合わずにコーディネートするとせっかくのおしゃれ感が失われる場合があるのです。
よって、自分の目指すスタイルにマッチしたパーカーを選ぶ必要があります。
主なパーカーのサイズとしては、以下のようなパターンがあります。
- ぴったりジャストサイズ
- ビッグシルエット
- オーバーサイズ
以上のように、パーカーの場合は小さめのサイズを選ぶよりも、ジャストサイズまたは大きめなサイズのものが選ばれる傾向が強いです。
ここでは、各サイズ別におしゃれに見せるテクニックなどを紹介します。
ぴったりジャストサイズ
最もスタンダードなサイズと言えば、身体にぴったりと合うジャストサイズのパーカーです。
パーカーをちょうど良いサイズで着こなす場合、サイズ選びとして腰骨が隠れるぴったり隠れる程度がベストです。
ジャストサイズでコーディネートを楽しむ場合は、パーカーは腰骨が隠れる程度のアイテムを選んでください。
ジャストサイズで着こなすメリットとしては、すっきりときれい目に見せられる点が挙げられます。
パーカーを着用すると若干若く見られがちですが、ジャストサイズで着こなせば大人スタイルでも合わせやすいです。
もし、パーカーをインナーとして選ぶ場合には、ジャストサイズの方が着ぶくれせずスタイリッシュに見せられるメリットもあります。
後述するビッグシルエットやオーバーサイズの場合、選び方が難しいだけに基本のジャストサイズを選ぶのがベターです。
ビッグシルエット
ビッグシルエットとは、アイテムそのものが大きくデザインされたアイテムです。
ビッグシルエットは2018年頃からトレンドとなり始め、2022年現在も勢いが衰える気配がありません。
後述するオーバーサイズと違って、比較的コーディネートが容易です。
オーバーサイズスタイルを楽しみたい場合、パーカーのサイズはお尻が半分隠れる程度を目安に選んでください。
ビッグシルエットを楽しむ方法として、ジャストサイズよりワンサイズ大きめなアイテムを選ぶのが良いでしょう。
オーバーサイズ
オーバーサイズは、流行の最先端を行くスタイルとして注目されています。
上手くコーディネートできればおしゃれ感を高められる一方で、コーディネートの難易度が高く失敗するとダサい印象を与え兼ねません。
イメージとしては、ビッグサイズスタイルを取り入れて、徐々に着こなし術を学んでオーバーサイズスタイルを楽しむのが良いでしょう。
オーバーサイズでコーディネートしたい場合、パーカーの着丈はお尻が完全に隠れる程度を目安としてください。
お尻が完全に隠れる着丈のパーカーを選べば、肩幅や身幅がオーバーサイズとなり、全体的にボリューム感がある着こなしを実践できます。
バランスを取るのが難しいケースでは、スキニーパンツなど細めのボトムスを選べば上が太く下が細いYラインシルエットを楽しめます。
オーバーサイズのブームは継続中
オーバーサイズは、まだ流行して数年間しか経過していませんが、まだまだブームが継続する見込みです。
ファッション業界の関係者やおしゃれセレブの中でも根強い人気を誇っており、正しくコーディネートすればおしゃれ感だけでなくリラックス感も得られます。
また、エレガントに見せられる点も魅力的ですが、着こなしているのではなく着られているように見えてしまう弱点があり、紙一重と言えます。
YシルエットとIシルエットなど、全体のコーディネートとしておしゃれに見せる方法を取り入れやすく、楽に着こなしできるオーバーサイズのブームはまだまだ継続するでしょう。
パーカーの場合、より簡単にオーバーサイズを取り入れやすく、とくにジップアップパーカーで前開きすればさまざまなサイズ感で着こなしできる点も魅力的です。
求めているベストサイズの洋服を選ぶためには…
様々な着方が流行っている中、自分が求めているサイズを選ぶためにはどうしたらよいのでしょうか。
こちらの記事では、サイズ選びする際のそれぞれの違いや、押さえいたいコツをご紹介していますのであわせてご覧ください。
パーカーのサイズにこだわっておしゃれを楽しもう!
パーカーは、古くは1960年代から流行しているアイテムとして、現代社会でも欠かせない存在です。
また、年代を問わず取り入れやすいアイテムであり、種類も豊富です。
アウターとしてだけでなく、インナーとしても広く活用できるパーカーは、自分にマッチしたサイズを選べばよりおしゃれ感を高められます。
今回紹介したテクニックを参考に、パーカーでオーバーサイズなどのおしゃれなスタイルを楽しみましょう。
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