パーカーにはどんな種類があるの?

ジップアップパーカー

ジップアップパーカーとは、その名の通り、パーカーの前面にファスナー(ジッパー)があるパーカーです。
ファスナーを下ろすだけで簡単に脱ぎ着することができるので、シャツやトレーナー、ワンピースの上着としてよく着られています。
ジップアップパーカーは、脱ぎ着することで、体温調節ができるところがメリットですね。
また、ファスナーの位置を少しまたは全部降ろして、インナーを活かしたファッションをしたり、ファスナーを上まで閉めてパーカーのデザインを活かしたファッションをしたりなど、あらゆるファッションも楽しめますよ!

ダブルジップパーカー

ダブルジップパーカーは、ファスナーのスライダー(手で持つ部分)が上下に2つある、ジップアップパーカーの一種です。
スライダーが上下にあるので、その位置を変えることで、とってもオシャレに着こなせますね!

プルオーバーパーカー

プルオーバーパーカーとは、ファスナーが付いておらず、Tシャツのように頭から被って着るタイプのパーカーです。
パーカーの中でも、ジップアップパーカーと並んで一般的なパーカーですね。
プルオーバーパーカーは、刺繍やプリント、ポケットなどが何も付いていないものが多いですが、パーカーのフロント部分や再度部分にポケットが付いているものも多いですね。
プルオーバーパーカーは、頭から被って脱ぎ着するため、伸縮性がないと脱ぎ着が難しいです。
そのため、主にスウェット生地が採用されていますよ。

マウンテンパーカー

マウンテンパーカーとは、もともと登山をする際の防寒具として作られたパーカーです。
生地は、ほとんどのものがナイロン生地を採用しているため、風を通さず、着るととても暖かいです。
また、ファスナーやマジックテープ付きのポケットが付いていたり、ナイロン生地に撥水加工が施されていたりなど、登山に向いた造りになっていますよ。
さらに、マウンテンパーカーは、登山で遭難したときに見つけやすいように、派手な色のものが多いことも特徴的ですね。

ボタンパーカー

ボタンパーカーとは、その名の通り、前面にボタンが付いているパーカーです。
ボタンを留めたり開けたりして脱ぎ着ができるため、ジップアップパーカーと同様、体温調節がしやすいことがメリットですね。
一般的に、パーカーはナイロン生地やスウェット生地が多いですが、ボタンパーカーは、綿生地なども多く採用されています。
ボタンパーカーは、ジップアップパーカーやプルオーバーパーカーよりもカジュアル感が抜け、大人な雰囲気でオシャレに着こなすことができます!

ボリュームネックパーカー

ボリュームネックパーカーとは、首元にボリュームを持たせたデザインのパーカーです。
ファスナーを上まで締めると、襟ぐりがあごや口辺りまで来るようなデザインになっています。
そのため、冬の寒い時期でも、インナーにボリュームネックパーカー1枚着るだけでも、十分な防寒着になります。
ボリュームネックパーカーの中には、首元に、プリントや刺繍、スタッズなどのデザインが施してあるものもあり、とってもオシャレです!

ダブルフードパーカー

珍しい形状ですが、ダブルフードパーカーとは、フードが2枚重ねになっているパーカーです。
パーカー1枚着ているだけなのに、2枚重ね着をしているように見えるため、個性的に楽しめます。
着こなしは少し上級者向けになります。

その他、袖の長さや着丈の長さが違うパーカーもある!
袖の長さが長い一般的な長袖パーカーの他にも、半袖やノースリーブのパーカーもあります。
また、着丈の長さが長いロングパーカー、その反対に着丈の長さが短いショートパーカーなどがあります。
袖や着丈の長さが変わるだけでも、ずいぶん違う印象になるので、いろんなパーカーを楽しむのが良いですね!

パーカーって、どうして日本で着られるようになったの?

パーカーの起源はイヌイット民族にあった!

パーカーは、もともと、アラスカに住んでいた民族のイヌイットが着ていた防寒用の衣服が起源だと言われています。
当時の防寒服は、アザラシやトナカイなどの動物の毛皮が使われていました。
この「パーカ(parka)」という言葉も、イヌイットの民族の言葉で、「動物の毛皮」という意味から来ています。
アラスカは、氷点下30度ほどの気温が日常的にあるので、とにかく身体を温めるために、頭からすっぽりフードが被れるようにしないといけなかったのです。
パーカーは、このように防寒具として着られるようになったのが始まりなのですが、ファッションとしてパーカーが着られるようになったのは結構最近で、1970年頃だそうです。
もともと、パーカーが一般的に着られ始めた頃は、アウトドア用のファッションとして着られていましたが、その後、マリンブームが来て、船の上で着るためのヨットパーカーが流行ったそうです。
さらに年月が経ち、1970年頃にニューヨークでヒップホップが大流行したときに、ラッパーたちがスウェット生地のパーカーを好んで着ていたことから、街中でもパーカーを着ている人をよく見かけるようになったのです。
そして、アメリカの高校や大学でも、学校のロゴが入ったオリジナルパーカーが着られるようになりました。
その後、スウェット生地のパーカーと一緒に、スウェットパンツもセットで着られるようになり、全米中に普及したそうですよ。

日本ではいつ頃流行り始めたの?

日本でパーカーが着られ始めたのは、1960年代頃だそうです。

当時、ビートルズが流行っていて、彼らがしていたファッションを真似て、「モッズファッション」が流行っていました。
そのモッズファッションの特徴と言うのも、スリムなスーツとパンツの上に、ミリタリーパーカーを羽織るというファッションでした。
これをきっかけに、ミリタリーパーカーが着られるようになったのです。

そして時代は過ぎ、1990年代、日本で「キレカジブーム」が起こり、スウェットパーカーの上に金色のボタンが付いた紺色のブレザーを羽織るファッションが流行しました。
また、同じ頃に、アメリカのヒップホップの文化が日本でも流行し始めたことから、大きめのスウェットパーカーをダボっと着るファッションも流行りました。