目次
刺繍加工とは?
刺繍加工とは、針に撚り糸を通して、布の上に絵柄や文字などのデザインを施す技術のことを指します。
刺繍には、大きく分けて、「手刺繍(てししゅう)」、「機械刺繍」、「パンチニードル」という3種類の刺繍方法があります。
手刺繍はや機械刺繍は、その名の通り手や機械で刺繍する方法ですが、パンチニードルとは、専用のニードルパンチという特殊な針を使って、布の上から糸を埋め込んでいく刺繍の仕方です。
刺繍加工は、布に直接糸を縫い付ける方法と、別に刺繍加工を施した布でワッペンを作り、それを布に縫い付けるという方法などがあります。
また、糸だけでなく、リボンやスパンコール、チェーンなどを刺繍することもあります。
刺繍の種類も、ヨーロッパ刺繍、フランス刺繍、スウェーデン刺繍、ハンガリー刺繍、リボン刺繍、中国刺繍、スーザニ刺繍、日本刺繍など、多種多様な技法、種類があります。
これらの刺繍の種類を見ると、国の名前が入った刺繍の種類が多いので、国によって文化やファッションの歴史も違うので刺繍方法が違ったということが分かりますね。
オリジナルウェア製作業者は独自の刺繍方法がある
オリジナルウェア製作業者では、「ネーム刺繍」という刺繍方法と、「ロゴ刺繍」という刺繍方法があります。
ネーム刺繍は、業者に「刺繍機」という機械があって、もともと機械にインプットされている書体や業者が購入した書体を使って刺繍するという方法です。
型を作る必要がないため、オリジナルウェアの作成にさほど時間がかからないというメリットがあります。
一方、ロゴ刺繍は、もともとある書体を使うのではなく、お客様のオリジナルの形の型を個別に作って刺繍するという方法です。
具体的には、会社の企業ロゴや、学校の校章などに多く用いられます。
ロゴ刺繍は、オリジナルウェア製作業者によっては取り扱っていない業者もありますので、事前に確認するようにしましょう!
刺繍加工の魅力とは?
刺繍加工は、なんと言ってもプリントには無い立体感、高級感があるところが魅力的です。
中でも、綿100%の生地に刺繍加工を施すと、非常に高級感のある風合いが演出できます。
刺繍加工は、生地に撚り糸を縫い付けていくので、その部分に立体感が出ます。 この立体感が高級感あるように見えるのです。
そのため、多くの高級アパレルブランドで刺繍加工が採用され幅広い年代のアパレル製品に採用されてます。
洗濯にも強い
刺繍加工は、布に直接糸を縫い付けていくため、洗濯機や乾燥機にかけても剥がれたり、色褪せたりなどせず、非常に丈夫なのです。
そのため、Tシャツだけでなく、洗濯する頻度の多いタオルや、しつこい汚れが付きやすくて強めの洗濯をするユニフォームや作業着などにも刺繍加工が採用されることがあります。
何度洗濯をしても糸がほつれてくることがないため、刺繍加工したウェアは、長く着ることができます。
オリジナルウェア制作時の注意点
仕上がりまでに時間やコストがかかることがある
刺繍加工は、プリント加工に比べ、デザインの仕上がりに時間がかかることがあります。
プリント加工よりも加工に手間がかかるため、プリント加工よりコストもかかります。
デザインの大きさが大きかったり縫い潰す部分が多かったりしても、その分割高になってきます。
そのため、オリジナルウェア作成の際は、時間と予算の余裕を持って計画を立てた方が良いでしょう。
生地の厚さが薄い場合は生地が痛むこともある
生地の厚さが薄かったり、素材の質感が柔らかかったりする生地に刺繍加工を施すと、生地が痛む場合があります。
その為、刺繍加工する生地はきちんと選ばなければなりません。