みなさんオリジナルTシャツの歴史ご存じですか?

Tシャツの起源 ~軍隊から発祥・アンダーウエア~

その起源は、今から約100年前(1920年頃)、第一次世界大戦の頃に遡ります。
当時アメリカ兵に支給されていたウール(羊毛)素材の制服は重く、暑く着心地も悪く、戦地の夏の暑さに適していませんでした。
その一方、ヨーロッパ兵には綿素材のアンダーウェア(肌着)が支給されており、肌触りが良く汗を吸う素材の肌着は、夏の暑さに適したものでした。
アメリカ兵がヨーロッパ兵が着ていた肌着を真似て作ってみた綿素材のシャツがTシャツの原型と言われています。

1930年代

現在のものとほとんど変わらない質感のコットンTシャツが大衆に広まりました。戦争から帰還した兵士たちが着用していたスポーツシャツ(ポロシャツのようなボタンホールと短い袖、伸縮性のある縫い縁)を当時の下着製造会社がアスレチックウェアやカジュアルなアウターとして、また下着としても着用できる実用的なウェアとして売りはじめました。

1950年代~ ~メッセージを発信するキャンバス~

当時ハリウッドで人気の若手俳優により、役柄の反抗精神を表現するためのアイテムとしてTシャツが起用されました。まだTシャツ=肌着としての認識が強かったため、大人からは批判も上がりましたが、若者はTシャツを反抗と若さのシンボルとして捉え、ブームとなったのです。

1960年代に入り、Tシャツは初めて選挙運動の道具として使用されました。
環境保全や人権擁護、あるいは鯨の保護など、Tシャツはただの綿の服から個人的かつ機動的な広告塔へと活躍の場を増やしていきました。
Tシャツがインナーからアウターへと進化するとともに、
加工技術の発達と普及によって、あらゆるメッセージをTシャツ一枚に込められるようになり、Tシャツはメッセージを発信するキャンバスとなりました。
同じく1960年代には染料や印刷に転写などの技術が発達し、庶民の間でTシャツも身近な存在へとなりました。

現在

英雄の肖像をプリントしたTシャツ、ユニフォームTシャツ、グループTシャツ、環境問題などの活動用Tシャツやスポーツ分野のチームTシャツ、またアパレルブランドのTシャツ、コンサート物販Tシャツ、数えるに余りある用途としてTシャツが利用されるようになりました。

今では世界中に加工技術が広まり、激安でオリジナルTシャツを作成することが出来るようになりました。